『コードギアス 反逆のルルーシュ』を語る上で、シャルル・ジ・ブリタニアというキャラクターは避けて通れません。
彼は神聖ブリタニア帝国の皇帝にして、ルルーシュの最大の敵。さらに「記憶改変」という強力なギアス能力を持ち、物語の裏で暗躍していました。
しかし、シャルルの行動原理や「神殺し計画」の意図は、表面的に見ただけでは分かりにくい部分もあります。
「結局、シャルルは何がしたかったの?」
「ギアス能力はどうやって使ってたの?」
と疑問を感じる人も多いはず。
この記事では、そんなシャルルのギアス能力の詳細、彼が目指した世界、そして物語に散りばめられた伏線を徹底解説!
彼の思想を深掘りすることで、『コードギアス』のテーマや結末が、より鮮明に見えてくるはずです。
シャルル・ジ・ブリタニアのギアス能力とは
本日8月4日はシャルル・ジ・ブリタニア神聖ブリタニア帝国皇帝陛下の誕生日です。
— 【公式】コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ (@geass_game) August 3, 2023
皆で皇帝陛下の誕生日を祝いましょう。オールハイルブリタニア!
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シャルル・ジ・ブリタニアのギアス能力は「記憶の改変」。これは、他者の記憶を書き換えることで、本人の意識や行動に影響を与える力です。ルルーシュやC.C.のギアスとは異なり、直接的な命令ではなく、対象者の認識そのものを操作することが特徴です。
記憶改変の詳細
シャルルのギアスは、目を合わせた相手の記憶を改変できる能力です。彼はこの力を使い、過去の事実を書き換えたり、特定の人物の存在そのものを忘れさせたりしました。
例えば、彼はルルーシュとナナリーが幼少期に日本へ送られた際、ルルーシュに「母マリアンヌの死に関する記憶」を残しながらも、「それを追及できないような環境」を作り出しました。また、R2ではルルーシュの記憶を書き換え、「アッシュフォード学園で普通の学生として過ごしている」という偽の記憶を植え付けています。
ナナリーの盲目の真相
物語序盤、ナナリーは「母マリアンヌの死を目の前で目撃し、そのショックで盲目と歩行困難になった」と説明されています。しかし、実際にはシャルルのギアスによって「自分が盲目である」と思い込まされていたのです。これは彼がナナリーを「世界の嘘」に触れさせないための措置だったとも考えられます。
ギアスの限界と応用
シャルルのギアスは非常に強力ですが、いくつかの制約もあります。
- 直接目を合わせる必要がある(遠隔操作は不可)
- コード保持者(C.C.やV.V.など)には無効
- ギアスの影響を受けた相手でも、強い外的要因によって記憶が戻る可能性がある
また、彼は単独でギアスを使うのではなく、双子の兄であるV.V.と協力し、より大規模な計画のためにこの能力を駆使していました。
皇帝シャルルの野望とは?
シャルル・ジ・ブリタニアの目的は、単なる権力の掌握ではなく、「世界の嘘をなくすこと」でした。
そのために彼は 「神殺し」 を計画し、人々の争いの原因となる「嘘」を消し去ろうとしました。
神殺し計画とは?
シャルルの「神殺し計画」とは、人類の集合無意識である 「Cの世界」 を消し去ることです。Cの世界とは、人間の意思や記憶が蓄積される場所であり、ギアスの力の源でもあります。シャルルは、Cの世界に干渉することで 「人々が嘘をつけない世界」 を作り上げようとしました。
シャルルの理論では、嘘や偽りがなければ、人間同士の争いも消滅し、真の平和が訪れるとされていました。彼はこの目的のために、長年にわたりギアス嚮団を操り、V.V.と協力して計画を進めていたのです。
V.V.との関係
シャルルの兄であるV.V.は、彼と共に「Cの世界を壊す計画」を進めていました。V.V.は コード保持者 であり、不老不死の力を持っていましたが、その力をシャルルに譲ることで「神殺し」を実現しようとしました。
シャルルとV.V.は幼い頃、「兄弟の契り」を交わし、 「親という存在が争いの元なら、いっそ親をなくしてしまえばいい」 という思想を持つようになりました。つまり、シャルルの野望は 「親=神(Cの世界)」を殺すことで、争いを根絶しようとした」 ということになります。
ルルーシュとの対立
シャルルの理想は、「争いのない世界」でしたが、その手段は 「個人の自由意志を奪うこと」 でした。一方、ルルーシュは 「人々が自ら選択できる世界」 を望んでおり、二人の思想は完全に対立していました。
シャルルは、Cの世界を消すことで人々の嘘や欺瞞を取り除こうとしましたが、ルルーシュは「嘘も含めて人間の選択であり、それを奪うのは間違っている」と考えたのです。その結果、二人は最終的に対決することになりました。
物語に散りばめられた伏線を解読
『コードギアス』は緻密に計算された伏線が張り巡らされた作品ですが、シャルル・ジ・ブリタニアに関連する伏線も数多く存在します。彼の行動や発言の裏には、物語の根幹に関わる重要な要素が隠されていました。ここでは、特に重要な伏線を解読していきます。
マリアンヌの死の真相
物語序盤では、ルルーシュの母・マリアンヌは 「暗殺された」 とされていました。しかし、物語が進むにつれ、彼女はシャルルの計画に深く関わっていたことが明らかになります。
実際には、マリアンヌは V.V.の裏切り によって殺害されました。しかし、彼女はシャルルと共にCの世界へ意識を飛ばし、肉体は失ったものの精神として生き続けていました。シャルルがギアスを持っていたこと、さらに彼がCの世界と深く関わっていたことを示す重要な伏線の一つです。
また、シャルルの「記憶改変のギアス」を考えると、「マリアンヌ暗殺の真相」が長年隠されていた理由も納得できます。彼は都合の悪い情報を隠すために、関係者の記憶を改変していた可能性が高いのです。
ルルーシュとシャルルの最終対決
シャルルとルルーシュの最終対決は、単なる親子の戦いではなく、「世界の在り方」をめぐる思想の衝突でした。この対決の伏線は、物語の至るところに散りばめられています。
- シャルルがルルーシュを皇族として扱わなかった理由
→ 彼はルルーシュを政治の駒として見ていたが、それ以上に 「嘘を許容する人間」 であると判断していた。 - ルルーシュがシャルルの計画を否定した理由
→ ルルーシュは「嘘も人の生き方の一部」と考えており、シャルルの 「嘘を排除する世界」 を拒否した。 - Cの世界でのルルーシュの反撃
→ ルルーシュはシャルルの計画を阻止するため、彼をCの世界に閉じ込め、消滅させた。このシーンは「コード保持者は不老不死」という設定が逆転する伏線となっている。
シャルルの「嘘のない世界」は本当に理想だったのか?
シャルルの「嘘のない世界」という理想は、一見すると平和に思えますが、実際には 「個人の自由意志を否定する世界」 でもありました。この点がルルーシュとの対立を生み、最終的な決着へとつながっていきます。
この伏線は、物語全体を通して描かれる「ギアスのテーマ」と密接に関わっています。ギアスとは「絶対的な命令」や「記憶の改変」といった形で人の自由を奪う力ですが、シャルルはまさにこの力を 世界規模で適用しようとしていた のです。
シャルルのギアス能力と他の能力者との比較
シャルル・ジ・ブリタニアのギアスは「記憶改変」でしたが、他のギアス能力者と比較すると、その特徴や制約が異なります。ここでは、主要なギアス能力者と比較しながら、シャルルのギアスの特異性を解説します。
他のギアス能力者との違い
シャルルのギアスは 「記憶の改変」 という形で相手の認識を操作するものでした。一方、他のギアス能力者の力は以下のように分類されます。
ギアス能力者 | 能力の種類 | 主な使用例 | 制約・弱点 |
---|---|---|---|
ルルーシュ | 絶対遵守 | 命令を強制 | 一度しか使えない、目を合わせる必要あり |
マオ | 思考読み取り | 相手の考えを読む | 一定距離以上離れると効果なし |
ロロ | 時間停止(認識) | 周囲の認識を止める | 本人の寿命を削る |
シャルル | 記憶改変 | 記憶を書き換える | 目を合わせる必要がある、コード保持者には無効 |
シャルルのギアスの強みと制約
シャルルのギアスは、ルルーシュの「絶対遵守」のように直接的な命令を強制するわけではありませんが、 長期的な支配 に向いた能力でした。
- 強み: 記憶を改変することで、相手の意識や行動を根本から操作できる。
- 制約: 一度記憶を改変しても、強い外的要因や精神的ショックで記憶が戻る可能性がある(例:ルルーシュの記憶復活)。
また、シャルルは コード保持者(不老不死)にはギアスが効かない というルールにも縛られていました。これは、彼の計画が 「Cの世界を壊す」 という方向へ向かった要因の一つでもあります。
ギアス能力の系譜
シャルルは V.V. からギアスを授かりましたが、V.V.は「コード保持者」でした。コード保持者はギアスを授ける能力を持ち、他者にギアスを与えた後、最終的にその能力を得た者がコードを奪うことで「不老不死」となります。
- V.V. → シャルルにギアスを授ける(記憶改変)
- C.C. → ルルーシュにギアスを授ける(絶対遵守)
- 最終的に、ルルーシュはC.C.のコードを奪わず、人間として生きる道を選ぶ
シャルルは、最終的にCの世界を壊し、自分とマリアンヌの理想の世界を作るつもりでした。しかし、ルルーシュの介入によってその計画は阻止されることになります。
まとめ
シャルル・ジ・ブリタニアのギアス能力、皇帝としての野望、そして物語に散りばめられた伏線を紐解いてきました。彼の目的は 「嘘のない世界」 を作ることでしたが、その手段は 「Cの世界の消滅」 という極端なものでした。
物語を振り返ると、シャルルの思想には一定の理があるようにも思えます。嘘や偽りがなくなれば、確かに争いは減るかもしれません。しかし、それは 「人が自分で考え、選択する自由」 を奪うことにもつながります。
ルルーシュがシャルルの計画を否定したのは、この「自由の剥奪」が 「真の平和ではない」 と考えたからです。シャルルの世界は 「管理された平和」 に過ぎず、人間らしさを否定するものでした。
そして最終的に、ルルーシュはシャルルの計画を阻止し、自らが 「世界の憎しみを一身に背負う」 ことで、違う形の平和を作り出しました。
『コードギアス』という作品は、 「人間の自由と支配のあり方」 を深く考えさせる物語です。シャルルというキャラクターを理解することで、この作品のテーマがより明確に見えてくるのではないでしょうか?
シャルル・ジ・ブリタニアの思想は、単なる「悪役の暴走」ではなく、「人類を救うための一つの選択肢」だったとも言えます。
しかし、ルルーシュが示したように、「自由を持つことこそが、人間らしさの証明」なのかもしれません。
あなたは、シャルルの計画についてどう思いますか?
「もしシャルルが勝っていたら?」と考えることで、また違った視点で『コードギアス』を楽しめるかもしれませんね。

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